8月定例会

8月18日、サシア定例会がありました。
今回集まったのは16社程度でした。

今回は、
杉本会長の「ドラッガー研究~ドラッガーから学んだことを自会社に反映させたら」、
アービス大内様より社内活動報告、
アービス大内様・ジェネス三木様からの商品説明会を行いました。

まず、杉本会長の「ドラッガー研究~ドラッガーから学んだことを自会社に反映させたら」

2011年8月定例会杉本会長の写真

杉本会長がドラッガーから取り入れたものは色々ありますが、
筆者が気になったものを勝手にピックアップしました。
以下になります。
●社長は物見の役
●経営とは「顧客の創造」
●組織と個人のニーズの調和
●強みを生かす
●会社は社長の持ちものではない

それぞれの詳細は以下になります。
●社長は物見の役
→大局を見るために自分の器を大きくすること。
→社員にできない外部交流は社長の仕事とする。
ここから、社長はトップセールスを目指す。
●経営とは「顧客の創造」
→リーマンショック前までは社員を増やして売上増加戦略を行ってきた。
2009-2010年は、不景気なため営業強化
今は、研究開発を行い、技術ノウハウを片手に営業、と、
時代の変化に伴う価値の創造方法の変化のお話。
●組織と個人のニーズの調和
→面接を行う。目的は、自分をオープンにすること・社員をもっと知ろうとすること。
得意は何か?求められていると思っていることは何か?などなど
→社員が理想とする会社のポイント:
・敬意を払われていること
・応援されていること
・きちんと見てもらっていること
→上記を踏まえた結果
人(社員)は、価値があると思われると、自分から動きだす
●強みを生かす
→人材においてのポイント
・相乗効果の出せる相手は、正反対の性格の持ち主
・尖った人材の長所を見つけるのは社長の力量
・根気をもって懐深く 社長の仕事は人育て
→必要なスキルの見える化
→任せた役割に干渉しない
トップマネージメントもしかり
●会社は社長の持ちものではない
ドラッガーの言葉「何をもって覚えていられたいか?」
 それは、経営理念にもなる話。
→杉本会長の場合、「自己実現をできる環境を提供すること」で、それは経営理念に繋がる。

メモ書きから起こしたので、分かりづらいと思いますが、、、
杉本会長は、ドラッガーから吸収した話を自分なりにアレンジして、
上のようなキーワード(?)にまとめた様子でした。

2011年8月定例会杉本会長の写真

筆者の感想といえば、
「ヒト、モノ(サービス)、カネ」のうち、嗜好しているのが「ヒト」だなあということ。
人材教育・人材育成の向きがとても強いこと。
チームプレイ感覚を強く感じること。(そういえば杉本会長は野球好きです。)
特に、「人は、価値があると思われると、自分から動きだす」という言葉に感銘を受けています。
筆者の場合ですが、個人事業主のフリーランスなため、
こういう「チーム感覚」「人材を育成する」という感覚が徐々に薄まっていくのですね。
それは人材を重要と思っていないわけではなく、
上手に一緒に動こうという感覚がもう一つ発達しないのですよ。自分勝手になっていくというか。
その点で、学ぶところが多かったという感想です。
あと、
ドラッガーの言葉「何をもって覚えていられたいか?」=経営理念
ということを言われて、気付かされた気分でした。要するに、そう思っていなかったからです。
自分も再度、ドラッガーの言葉を考え直してみようかと思っているところです。

 

次は、アービス大内様から社内活動報告を頂きました。

2011年8月定例会アービス大内様の写真

自社の商品を、商流に乗せるバイアーの方相手にプレゼンして、
名乗り出る会社様がいたら商流を提供する、というイベントに出席されたお話でした。
アービス様の商品は、好感は得たものの商流までは確保できなかったということでしたが、
そもそもそのイベントも相模原内の活動の中から縁あって出場になったとかで。
話の状況はつかみ切れていませんが(すみません)、
このサシアの情報交流の中でも、
そういう話が今後出てきてもそんなにおかしくないかな、
というのが感想としてありました。
(類似する話はサシアの情報交換の中で出ていると思います。)
ちなみにこのイベントは、神奈川産業振興センター・ベンチャー企業販路開拓ナビゲート事業の一環のようです。

次は、株式会社アービス様の商品「Linux Task Tracer」「Trinity」のご紹介を頂きました。

2011年8月定例会アービス大内様の写真

Linux Task Tracer」・・・
Linux性能評価・試験支援ツールです。
タスクトレース情報をグラフィカルに見える化、
細かく見たい時には表・テキスト情報を見える化、
試験に影響がでないほど低オーバヘッドを実現、
マルチコアは16まで対応等など。
価格については個人向けではない金額ですが、
中規模システムにおいて、
納品後にパフォーマンスレベルでの問題が発生したりした際のビジネスインパクトを考えた場合の費用対効果からすれば、
割に合う金額です。
中規模以上のシステム開発や組み込み系開発向け。
筆者はお試しで使ってみたい気分でした。

Trinity」・・・
LANやインターネットを利用した企業用コミュニケーションツールです。
リアルタイムコミュニケーション、クローズしたセキュアな環境、
ISO27001要求事項に対応、
内部統制に必要な通信記録、
閲覧機能搭載。
インスタントメッセンジャーですが、企業向けに作られているため、「案件機能」「情感UI」が付加されています。
「案件機能」→案件を登録することにより、即関係者に案件を共有することができたり、
作業が遅れるとリマインド機能にて関係者に通知されます。
「情感UI」→顔アイコンを使用して、現在のユーザのご機嫌が表現できます。
嫌な報告するときには相手の顔アイコンが機嫌がいいときにするとかに使えます。
案件機能は、TODOをみんなで共有するようなイメージで使えそうですね。
緊急案件や重要案件とかはフラグが立つイメージかな?
あとは案件の順番とか使える時間もつけられるとかあったらいいけど・・・そこまでやったらプロジェクト管理ツールですよね。
情感UIは・・・自分はどう使うかな。ずっと不機嫌そうな顔を出しておいて、周囲が仕事を振りにくい感じにもっていk(ry
さておき、企業向けメッセンジャーというのは筆者自身あまり聞いたことがないので、これもちょっといじってみたい気持ちです。

 

次は、株式会社ジェネスの三木様より、商品説明というよりサシア全体に向けてのマーケティング戦略を頂きました。

2011年8月定例会ジェネス三木様の写真

タイトルは「パーソナルブランディングの必要性と事例について」です。
●ブランディングとは
⇒「精神的な構造を作り出すこと、消費者が意思決定を単純化できるように製品・サービスについての知識を整理すること」
●企業ブランディングとパーソナルブランディングの比較
・企業ブランディング(キーワード)
→社名、文化、個性、ロゴ、スローガン、商品、品質、マーケティング、イメージ、雑誌広告、CM・・・
・パーソナルブランディング(キーワード)
→個人、自己表現、ポジショニング、専門家、カリスマ性、ブログ、SNS、出版・・・
●パーソナルブランディングの推奨理由
・マス広告はハイコスト
・中小IT企業のにはマーケティングノウハウが少ない傾向
・SNSが驚くほど発展している時代背景
・コストは社長の時間
・トレンドの問題として、まだ間に合う
●パーソナルブランディングのメリット
・コストをかけずに商品販売につなげる
・小さな成功体験を積むことができる
・社長が気分良く自己実現できる
・販路拡大だけではく求人にも効果絶大
■■■この先は、サシア内におけるビジネスプラン・ビジネスモデルの話にて企業秘密とさせていただきます■■■
■■■軽く触れると、パーソナルブランディングを確立して、商売に結び付けようというお話です■■■

2011年8月定例会ジェネス三木様の写真

筆者の感想としては、面白いお話でした。
筆者個人としてこの戦略が使えるか…に関しては、正直微妙な感じですけどね。
どこか筆者は詰めが甘いというか、余計なことを話して叩かれる傾向にあるというか、そういう性格なので。
(逆に、そういう性格を売り物にできるかどうかが狙い目かも知れませんけどね。)
しかし、そこを抜きにすれば、コスト面から実現度はぐっと高まりますし、
成功体験を積むことや自己実現を行うこと自体への効果も決して見逃せる話ではありません。
何より、販売戦略というものが希薄な我々に対して、
この話は大きなインパクトにはなったと思うのですよ。
少なくとも今の自分ではこの戦略はそのままは使えないですが、
パーソナルブランディング自体は何か活かし方があるような気がします。
特に筆者はフリーランスですし、
そこにおけるパーソナルブランディングの相性はよさそうに見えますから。

先の杉本会長のドラッガーの話と噛み合わせれば、骨太な何かができるかも知れない。

自分自身の死ぬまでやりたいこと・目指すことをベースに含みながら、
自分自身をブランディングしてアピールしてゆく。
(多分、「自分が社会に対してやりたいこと」がブランディングのキーになるはず。)
それに準ずるような製品・サービスを開発してゆく。
うまくいけばうまくいくほど、
どんどん自分が社会に対してやりたい類の話が舞い込んでくるようになる。
そうやって会社も自分も成長していくことができる可能性がある。
などと。

そんなことを思いました。

杉本会長、大内様、三木様、ありがとうございました。